MENU
IT企業・Web事業のM&A・会社売却・事業承継を、契約・技術資産・顧客移行・社員継続・アカウント権限・譲渡条件の整理から最適な相手先探しまで支援します。譲渡企業様の手数料0円。
IT M&A総合センター
  • IT M&Aとは|IT企業・Web事業のM&A売却で確認すべきポイント
  • M&A事例
  • コラム
  • IT M&A総合センターとは
  • 譲渡相談フォーム
IT M&A総合センター
  • IT M&Aとは|IT企業・Web事業のM&A売却で確認すべきポイント
  • M&A事例
  • コラム
  • IT M&A総合センターとは
  • 譲渡相談フォーム
  1. ホーム
  2. コラム
  3. 名古屋のSIer会社M&Aで評価されるポイント|一次請け比率・保守契約・ERP導入責任を整理する会社譲渡準備

名古屋のSIer会社M&Aで評価されるポイント|一次請け比率・保守契約・ERP導入責任を整理する会社譲渡準備

2026 7/05
コラム
2026年6月20日2026年7月5日
名古屋のSIer会社M&Aで、経営者と実務責任者が保守契約やERP導入責任を整理する様子を表現したアイキャッチ画像

名古屋のSIer会社のM&Aでは、売上規模だけではなく、一次請け比率、保守契約の継続性、ERP導入案件の責任分界、協力会社ネットワーク、顧客現場に残る運用ノウハウまで整理できているかが評価を左右します。とくに中部圏の製造業・物流業・建設業向けの基幹システムや周辺連携を担うSIerは、長期保守の積み上がりが強みになる一方で、個人依存や暗黙知が大きいまま譲渡検討に入ると、譲渡企業の価値が十分に伝わらないことがあります。

この記事の前提

本記事は、名古屋でSIer会社の譲渡を検討する経営者に向けて、一般的なM&A論では抜けやすい実務論点を整理したコラムです。税務・法務は個別事情で変わるため、最終判断は税理士・弁護士などの専門家と確認する前提で、譲渡企業が準備すべき資料、買い手が見ている評価軸、情報管理を崩さずに譲渡条件を整理した相談から進める方法を解説します。

目次

この記事で確認しておきたいこと

  • 一次請け比率と下請け比率を、案件単位と顧客単位の両方で説明できる状態にする
  • 保守契約、SLA、障害一次切り分け、ERP導入後の責任分界を文章で残す
  • 顧客担当者、PM、設計責任者、協力会社の関係を、引き継ぎ可能な資料に変換する
  • 譲渡企業手数料0円、着手金・中間金・成功報酬0円で相談できる窓口を使い、譲渡条件を整理した相談から始める

名古屋のSIer会社M&Aが一般論で片づかない理由

名古屋のSIer会社は、製造業、物流業、建設業、部品商社など、現場運用が重い顧客を長く支えることで強みを築いているケースが少なくありません。一般に、こうした顧客では導入時の要件定義よりも、稼働後の例外対応、帳票改修、周辺システム連携、現場教育の比重が高くなります。そのため、譲渡企業の価値も、初期導入実績だけではなく、導入後の運用を支え続けている力まで含めて説明する必要があります。

買い手が知りたいのは、案件が何件あるかだけではありません。どの顧客がどのシステムを使い、どこまでが譲渡企業の責任範囲で、障害時にどのメンバーが動くのか、協力会社の関与はどの程度か、といった実務の解像度を求めます。ここが曖昧だと、譲渡企業の将来収益は高く見積もられにくくなります。

とくにSIer会社では、受託開発、保守、再販、ライセンス更新、現地常駐、ヘルプデスクが一つの取引先に混在しやすく、会計上の売上科目よりも事業実態が複雑です。譲渡検討の初期段階では、社内で当然だと思っている案件構造を、社外の人が読んでも分かる形に整理し直すところから始めるべきです。

一次請け比率と商流の見せ方で印象が変わる

SIer会社の評価で見られやすいのが一次請け比率です。ただし、一次請け比率を高く見せること自体が目的ではありません。重要なのは、一次請け案件では何を担い、二次請け案件ではどこまで裁量があり、どの顧客との関係が将来も維持されるのかを、案件ごとに説明できることです。表面上の比率だけでは、買い手は収益の再現性を判断できません。

譲渡企業が準備したいのは、顧客名、元請けの有無、契約相手、検収条件、粗利率、担当PM、主要協力会社、継続更新の見込みを一覧にした商流マップです。元請け案件が少なくても、顧客現場で実質的に主導権を握っているなら、その実態を示せば評価余地はあります。一方で、担当者個人の関係だけで案件が維持されているなら、そこはリスクとして先に整理すべきです。

名古屋のSIer会社では、長年の取引で元請け、再委託、保守、現場常駐が同一顧客に混在していることがあります。この場合、契約書の名義だけを見ると事業の強みが過小評価されがちです。譲渡企業としては、案件台帳に『誰が意思決定者か』『追加改修はどのルートで受注するか』『切り替え時に顧客が困るポイントは何か』まで書いておくと、商流の実力が伝わりやすくなります。

  • 案件別に、契約相手、発注経路、粗利、更新月、担当者を一枚で示す
  • 元請け比率だけでなく、実質的な顧客接点の深さを言語化する
  • 追加改修や保守更新がどこから生まれるかを、受注導線として示す
  • 協力会社に依存する工程と、社内で完結する工程を分けて見せる

保守契約・運用責任・SLAの引き継ぎは収益の核になる

SIer会社のM&Aでは、開発案件よりも保守契約の質が評価に直結する場面が多くあります。月額保守の継続率、問い合わせ一次対応の運用、障害発生時の責任分界、サーバー監視やバックアップの範囲、SLAの約束内容が整理されていれば、買い手は譲渡後の収益予見性を持ちやすくなります。逆に、保守契約が口頭更新に近い状態だと、見かけの継続売上があっても評価は具体的になります。

譲渡企業が先に確認したいのは、保守契約書の有無だけではありません。障害の受付窓口、一次切り分けの手順、夜間連絡の有無、ベンダー保守との境界、クラウド利用料の請求方法、顧客側情シスとの役割分担など、実務で回っている運用を文章化できているかが重要です。実際にはメールやチャットで回っている業務も、譲渡前に運用フローへ落とし直した方がよいです。

保守売上が強い会社ほど、『その顧客はなぜ解約しないのか』を説明できるようにしておくべきです。担当者の人柄だけで続いているのか、業務理解が深いからなのか、複数システムに跨るナレッジがあるのか、SLAが安定しているのかで、引き継ぎ方法は変わります。ここを言語化できれば、保守収益は単なる売上ではなく、譲渡後も残る資産として見てもらいやすくなります。

ERP導入案件は責任分界と再現性の整理が欠かせない

ERPや基幹システム導入を手がけるSIer会社では、案件単価が大きい一方で、個別事情への依存も大きくなります。買い手が見ているのは、何件導入したかではなく、要件定義、設計、データ移行、周辺API連携、教育、稼働後支援のどこに強みがあり、それが次の案件でも再現できるかです。『うちはERPが得意です』では評価にならず、得意の中身を分解する必要があります。

譲渡企業としては、ERP案件ごとに、標準テンプレートの有無、利用している帳票やアドオンの共通部品、プロジェクトごとの赤字化要因、追加改修の受注率、稼働後の保守移行率を整理しておくべきです。標準化できている領域が分かれば、買い手は将来の拡張余地を見やすくなります。一方で、特定の担当者しか全体像を理解していない案件は、早い段階で引き継ぎ計画を作る必要があります。

ERP案件では、責任分界が曖昧なまま運用されていることも少なくありません。顧客の業務設計なのか、譲渡企業の設定責任なのか、ベンダー製品側の制約なのかを切り分けて説明できないと、DDで不安が残ります。契約書、議事録、稼働判定、障害履歴を辿りながら、どの局面で誰が責任を負うのかを整理しておくことが、譲渡後のトラブル予防にもつながります。

顧客基盤は地域特性と業界依存まで見ておく

名古屋のSIer会社では、顧客が中部圏の製造業に偏っていること自体が直ちに弱みになるわけではありません。むしろ、特定業界の業務理解が深く、複数拠点展開や関連会社横展開まで支援できるなら、それは強い参入障壁です。問題になるのは、売上上位数社への依存度が高いのに、その背景や継続要因を説明できない状態です。

顧客分析では、上位十社の売上比率だけでなく、契約年数、保守比率、追加改修の頻度、意思決定者との接点、紹介経由の新規受注の有無まで確認したいところです。譲渡企業の経営者が『長い付き合いだから続く』と思っている関係も、第三者には見えません。長く続く理由をデータとエピソードの両面で残しておくことが、評価の安定につながります。

また、顧客の地域分布と担当拠点の関係も重要です。名古屋本社から近距離対応している案件と、遠隔運用で回せている案件では、譲渡後の引き継ぎ負荷が違います。オンサイト対応の頻度、現地作業の必要性、出張がないと保守できない案件の割合まで把握しておくと、買い手はPMIで必要な体制を判断しやすくなります。

人材と協力会社の整理は『誰が辞めても回るか』の検証になる

SIer会社のM&Aでは、PLやPM、導入責任者、保守責任者、顧客窓口担当への依存度が高くなりがちです。譲渡企業の価値を守るには、個人名で回っている案件を役割で引き継げる形に変える必要があります。担当者ごとの売上貢献だけでなく、『担当者が不在でも案件が進む仕組みがあるか』が見られます。

協力会社との関係も同様です。外注比率が高いこと自体は問題ではありませんが、主要協力会社が特定案件の設計や保守の中核を担っているなら、その契約関係、単価水準、再委託の有無、代替可能性を整理すべきです。口約束に近い協業が多いと、譲渡後に関係が継続する前提を置きにくくなります。

譲渡企業としては、担当者一覧を人事資料として出すだけでは足りません。顧客ごとに、誰が主担当で、誰が代替できて、どのドキュメントがあれば引き継げるのかを紐づけて管理することが重要です。M&Aは単に人を数える作業ではなく、業務継続性を証明する作業だと考えた方が実務に合います。

クラウド運用・権限管理・ライセンス管理は見落とされやすい重要論点

名古屋のSIer会社でも、近年はオンプレミスだけでなく、Microsoft 365、Google Workspace、各種SaaS、IaaS、バックアップサービス、監視ツールなどを組み合わせて提供する案件が増えています。すると、譲渡対象は受託開発や保守契約だけでなく、各種アカウントの管理実務やライセンス更新の運用まで広がります。ここが整理されていないと、譲渡後に『誰が管理者権限を持っているのか分からない』という実務トラブルが起こりやすくなります。

譲渡企業としては、顧客ごとに利用中の主要クラウド、管理者アカウントの所在、二要素認証の運用、請求主体、再販の有無、監視通知の送信先、退職者アカウントの棚卸し状況を一覧化しておくと有効です。買い手は、売上の継続性だけでなく、運用の再現可能性も見ています。アカウント管理が属人的だと、収益があっても引き継ぎコストが重く評価されることがあります。

また、ライセンス再販やクラウド利用料の請求では、粗利が小さく見えても顧客接点の維持に寄与している場合があります。単純に収益性が低いと切り捨てず、どの契約が保守や追加改修の入口になっているのかを整理しておくべきです。API連携や権限設計を含む運用知識が蓄積しているなら、それは譲渡企業の目に見えにくい資産として説明できます。

知的資産と標準化の度合いは将来の伸びしろとして見られる

SIer会社では、ソースコードや設計書だけが資産ではありません。要件定義のヒアリング項目、導入テンプレート、テスト観点、障害対応の標準手順、顧客向け説明資料、教育資料、見積もりの型など、受注と運用を効率化する知的資産が積み上がっています。譲渡企業がこれらを個人のPCやメールに散在させたままだと、価値が見えにくくなります。

買い手が評価しやすいのは、『何が標準化されていて、何が個別対応なのか』が明確な会社です。たとえばERP導入なら、マスタ設計、権限設計、移行手順、教育コンテンツのうち、どこまで再利用できるのかを示せると、将来の収益再現性が伝わります。反対に、全てが職人技で回っている状態だと、譲渡後に同じ品質を維持できるか不安が残ります。

そのため、譲渡検討の段階では、完璧なナレッジ管理基盤を作る必要はありませんが、標準ドキュメントの所在、最新版の管理方法、顧客別の個別差分、開発標準の責任者を明らかにしておくべきです。知的資産の見せ方が整うと、譲渡企業は『人月を売る会社』ではなく、『再現可能な運用ノウハウを持つ会社』として伝わりやすくなります。

DDで見られる資料は『整っているか』より『つながっているか』が重要

DDで評価されやすい譲渡企業は、資料の枚数が多い会社ではなく、資料同士の関係が分かりやすい会社です。試算表、顧客一覧、案件一覧、契約書、保守台帳、組織図、権限表、障害履歴、開発標準、協力会社一覧が、同じ切り口でつながっていると、買い手は短時間で実態を理解できます。逆に、資料が個別最適で散らばっていると、不要な疑念を招きます。

とくにSIer会社では、会計資料と案件資料の橋渡しが欠けやすいです。月次売上の数字と案件台帳が対応しているか、保守売上と保守契約台帳が一致しているか、ライセンス再販売上の継続性を請求履歴で追えるか、といったつながりを確認してください。数字の整合性がとれていれば、細かな質問が減り、経営者の負担も軽くなります。

また、システム運用の実態を示すには、ドキュメントだけでなく、障害対応の流れやエスカレーションの実例も有効です。誰が最初に通知を受け、どこで切り分け、どのベンダーへつなぎ、顧客へどう報告したかが分かると、保守運用の成熟度が伝わります。DDでは『この会社は何をしているか』だけでなく、『どう回しているか』まで見られると考えてください。

  • 財務数値と案件台帳を同じ顧客単位で辿れるようにする
  • 保守契約、問い合わせ履歴、障害報告を一つの流れで説明できるようにする
  • 外注先の役割、契約、単価、代替候補を一覧化する
  • 権限管理、インフラ構成、引き継ぎ対象システムを棚卸しする

情報管理と譲渡条件を整理した相談は初動設計で差がつく

譲渡検討を始めるときに、多くの経営者が気にするのは、顧客や社員、協力会社に説明時期を整理しながら進められるかという点です。SIer会社は顧客との距離が近く、少しの噂でも案件継続に影響するため、情報管理の設計が極めて重要です。初期相談では譲渡条件を整理した相談を前提にし、概要情報書の粒度を先に決めるべきです。

概要情報書では、地域、業種、売上規模、案件構成、保守比率、顧客業界、技術領域、社員数、協力会社比率などを使って、会譲渡条件からに特徴を伝えます。この段階で重要なのは、情報を出し過ぎないことではなく、相手が判断できるだけの情報は出しつつ、特定に至る情報を外すことです。譲渡企業の強みをぼかし過ぎると、良い買い手候補に届きません。

情報管理契約の締結後も、共有は段階的に行うべきです。最初から顧客一覧や個別契約書を出すのではなく、顧客属性の集計、案件構成、保守台帳の初期版、組織の役割表など、必要性に応じて共有を深めます。譲渡条件を整理した相談から始めて、共有の順番を設計することが、譲渡企業の安心感と交渉の質を両立させます。

価格だけでなく、スキームと責任移転の設計が重要

SIer会社のM&Aでは、最終的な価格だけでなく、どの事業をどの範囲で引き継ぐのか、譲渡後に旧経営者がどこまで関与するのか、既存案件の責任をどう移すのかが大きな論点になります。開発中案件、保守中案件、未検収案件、再販契約、クラウド契約を一律に扱うと、後で想定外の負担が残ることがあります。

たとえば、未検収のERP案件が多い時期に譲渡するなら、引渡基準日だけで区切るのではなく、案件ごとの進捗、瑕疵対応、追加改修の扱いまで整理する必要があります。保守契約でも、障害対応の責任、SLA違反時の負担、第三者製品の保守窓口をどこまで引き継ぐかで、実質的な価値は変わります。譲渡企業としては、収益だけでなく責任の中身を明確に示すべきです。

価格交渉では、過去の利益水準よりも、譲渡後に維持できる収益の範囲が重視されます。案件の継続率、保守移行率、主要顧客の残存見込み、キーパーソンの継続意向が見えるほど、価格以外の条件も安定しやすくなります。『高く売る』より先に、『譲渡後に崩れない形を作る』ことが、結果として条件改善につながります。

アドバイザー選定では費用体系よりもIT実務への理解を見極める

SIer会社のM&Aを進めるとき、アドバイザーがIT企業特有の論点を理解しているかは非常に重要です。一次請け比率、保守契約、再販、クラウド費用、権限管理、協力会社ネットワーク、PMI時の引き継ぎ負荷を把握していないと、譲渡企業の強みもリスクも正確に伝わりません。単に業界名を知っているだけでは足りず、案件構造を読めることが必要です。

費用面では、相談のハードルが高いと初動が遅れます。IT M&A総合センターでは、譲渡企業手数料0円、着手金・中間金・成功報酬0円で相談できるため、まずは論点整理をしたい経営者にとって使いやすい設計です。初期の段階で『まだ早いかもしれない』と感じている会社ほど、譲渡条件を整理した相談で現状の論点を確認できる意味は大きいです。

もちろん、費用が低いことだけで判断するべきではありません。重要なのは、情報管理の運用が丁寧か、初期資料の作り方が実務的か、IT企業の買い手が見る観点を言語化できるか、税務・法務論点を専門家と連携して整理できるかです。譲渡企業としては、相談時点でどこまで具体的な論点整理が返ってくるかを見て、相性を判断するとよいでしょう。

PMIは契約移管よりも運用知識の移転が本番になる

SIer会社のPMIでは、契約書や株式の移転よりも、その後の運用知識の移転が本番です。顧客ごとの問い合わせ傾向、障害時の優先順位、ベンダー窓口、過去トラブルの背景、定例会の進め方、現場担当者の癖まで、実務を回すための知識はドキュメント外に残りがちです。ここを譲渡前から整理しておくと、譲渡後の混乱を大きく減らせます。

PMI準備では、初日から三十日、九十日で何を引き継ぐかを分けて考えるのが有効です。初日は権限、連絡網、保守窓口、重要顧客の認識合わせ、三十日では案件レビューと担当体制の再確認、九十日では追加改修の受注導線や営業連携まで踏み込む、といった設計が現実的です。譲渡企業の経営者がどの期間、どの顧客に関与するかも早めに決めておく必要があります。

買い手は、譲渡後に新しい売上を作る前に、既存売上を落とさないことを重視します。だからこそ、保守契約、問い合わせ対応、協力会社調整、ERP案件の改善要望管理など、足元の運用が言語化されている会社ほど安心感があります。譲渡企業としても、PMIのイメージを持って準備することで、DDで聞かれる質問に一貫して答えやすくなります。

譲渡検討の初動九十日でやるべきこと

初動の一か月では、案件構成と顧客構成の把握を優先してください。顧客上位十社、保守売上比率、一次請け比率、ERP案件の責任分界、主要協力会社、キーパーソン依存を一枚に整理できれば、その後の相談精度が上がります。この段階では完璧な資料を作る必要はなく、まず論点を可視化することが重要です。

次の一か月では、契約・運用・人材の資料をつなげていきます。保守契約台帳、案件台帳、障害対応フロー、権限一覧、協力会社一覧、担当者マップを整え、数字と実務が結びつくようにします。ここで社内の認識差が見つかることも多く、むしろ早めに見つけた方が後の負担は小さくなります。

最後の一か月では、情報管理を前提にした外部相談の進め方を設計します。譲渡条件を整理した相談でどこまで共有するか、どの情報から初期資料に落とすか、共有後に誰が説明するかを決めれば、必要以上に焦らずにM&Aの可能性を探れます。譲渡企業にとって重要なのは、売却ありきで走ることではなく、選択肢を持てる状態をつくることです。

関連コラム

SIer会社の譲渡準備では、保守契約、セキュリティ、受託開発、地域IT企業特有の論点が重なります。下記の関連コラムも合わせて確認すると、譲渡企業として整理すべき論点の全体像を掴みやすくなります。

  • コラム一覧を見る
  • 地域IT企業の保守契約整理に関するコラム
  • SES・受託開発会社の稼働率と契約形態に関するコラム
  • 大阪のセキュリティ会社M&Aに関するコラム

譲渡検討前に確認したい最終チェックリスト

  • 案件別売上、保守売上、受託売上、再販売上を分けて説明できるようにする
  • ERP導入案件の責任範囲、検収条件、追加改修の扱いを契約書と運用で突き合わせる
  • 顧客担当者と協力会社に依存する暗黙知を、引き継ぎ資料と面談計画に落とし込む
  • 情報管理を前提に、譲渡条件を整理した相談で買い手候補に共有する順番を決める
  • 最終契約前に税務・法務・労務・セキュリティの確認項目を一覧化する
  • PMIの初日から30日、90日で誰が何を引き継ぐかを事前に設計する
まずは実務論点を整理する

IT・Web・SaaS・SIer・SES・受託開発会社のM&Aでは、一般論ではなく、案件責任、保守契約、顧客運用、協力会社管理まで踏み込んだ整理が必要です。IT M&A総合センターでは、譲渡企業手数料0円、着手金・中間金・成功報酬0円で、情報管理を前提に譲渡条件を整理した相談から進められます。名古屋のSIer会社に特有の論点を整理したい場合は、下記のページから実務論点の確認に進んでください。

IT M&A総合センターのサービス概要 / 会社譲渡の相談フォーム / IT M&A総合センターについて

よくある質問

名古屋のSIer会社では、どの数字から先に整理するべきですか

最初に整理したいのは売上総額ではなく、一次請け売上、保守売上、再販売上、スポット改修売上の内訳です。そのうえで顧客上位十社、案件ごとの粗利、検収条件、担当PMを並べると、買い手が確認したい構造が見えます。

保守契約が口頭更新に近い状態でも譲渡検討はできますか

検討自体はできますが、譲渡企業の価値を正しく伝えるには、契約書、注文書、メール合意、請求実績、障害対応履歴を集約し、実質的な継続関係を説明できる状態にしておくことが重要です。

譲渡条件を整理した相談はどこまで具体的にできますか

業種、売上規模、案件構成、地域、主な技術領域、顧客属性、保守比率などは初期化した形でかなり具体的に整理できます。機密保持の設計をしたうえで、社名共有のタイミングを段階的に決めるのが実務的です。

税務や法務の結論までこの記事だけで判断できますか

できません。税務・法務・労務は個別事情によって結論が変わるため、譲渡企業として論点を洗い出したうえで、最終判断は必ず専門家と確認してください。

まとめ

名古屋のSIer会社M&Aでは、譲渡企業の価値は単純な売上規模ではなく、一次請け比率、保守契約の継続性、ERP導入責任の明確さ、キーパーソン依存の解消度合い、顧客現場の運用知識がどれだけ言語化されているかで見られます。買い手は、譲渡後に案件が回るか、障害時の責任が曖昧でないか、協力会社との関係が維持できるかを重視して確認します。

譲渡企業として準備すべきことは、難しい理論を増やすことではなく、今ある案件構造と運用実態を、第三者が理解できる形に変えることです。情報管理を前提に譲渡条件を整理した相談から始め、必要な資料の粒度を早い段階で確認できれば、過度な情報共有を避けながら適切な相手に魅力を伝えやすくなります。初動で資料の骨格を整えておくほど、交渉が始まってからの経営負荷も抑えやすくなります。準備の早さは、そのまま説明の精度と交渉の落ち着きにつながります。

コラム
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
  • 大阪のセキュリティ会社M&Aで評価されるポイント|SOC運用・脆弱性診断・監視契約を整理する会社譲渡準備
  • 神戸のMSP・クラウド保守会社M&Aで評価されるポイント|SLA・監視体制・権限設計・再販契約を整理する会社譲渡準備

この記事を書いた人

IT M&A総合センター編集部のアバター IT M&A総合センター編集部

IT企業・Web事業のM&A、会社売却、事業承継に関する実務情報を編集しています。

関連記事

  • 大分の受託開発・保守運用会社M&Aに向けて、複数の画面を見ながら保守契約と運用体制を確認する様子を表現したアイキャッチ画像
    大分の受託開発・保守運用会社M&Aで評価されるポイント|月額保守・仕様変更・引継ぎ体制を整理する会社譲渡準備
    2026年7月12日
  • 奈良のHubSpot・マーケティングオートメーション運用支援会社M&Aを検討する経営者とアドバイザーが会議室で計測画面を確認している様子
    奈良のHubSpot・マーケティングオートメーション運用支援会社M&Aで評価されるポイント|ライフサイクル設計・計測基盤・運用権限を整理する会社譲渡準備
    2026年7月11日
  • 徳島の決済システム・FinTech開発会社M&Aに向けて、ノートPCとタブレットを見ながら運用統制と安全なデータ連携を確認する様子を表現したアイキャッチ画像
    徳島の決済システム・FinTech開発会社M&Aで評価されるポイント|加盟店契約・チャージバック対応・API権限を整理する会社譲渡準備
    2026年7月10日
  • 姫路のShopify・EC運用受託会社M&Aについて、EC運用データを見ながら経営者とアドバイザーが権限整理や継続支援体制を確認している様子を表現したアイキャッチ画像
    姫路のShopify・EC運用受託会社M&Aで評価されるポイント|定期購入導線・アプリ依存・広告アカウント権限を整理する会社譲渡準備
    2026年7月9日
  • 鹿児島のCSIRT・セキュリティ教育支援会社M&Aをテーマに、譲渡企業の経営者とセキュリティ専門家が慎重に引継ぎ方針を確認している様子を表したアイキャッチ画像
    鹿児島のCSIRT・セキュリティ教育支援会社M&Aで評価されるポイント|演習資産・初動体制・継続契約を整理する会社譲渡準備
    2026年7月8日
  • 熊本の医療機関向けシステム開発・電子カルテ連携会社M&Aについて、病院向けシステムの保守責任や情報管理を経営者とアドバイザーが確認している様子を表現したアイキャッチ画像
    熊本の医療機関向けシステム開発・電子カルテ連携会社M&Aで評価されるポイント|保守責任・個人情報運用・ベンダー依存を整理する会社譲渡準備
    2026年7月7日
  • 大阪のSES会社M&Aで、商流、一次請け比率、待機率、上位SIer依存の整理を進めるイメージ画像
    大阪のSES会社M&Aで評価されるポイント|商流・一次請け比率・待機率・上位SIer依存を整理する会社譲渡準備
    2026年7月6日
  • 群馬の物流システム・WMS開発会社M&Aについて、物流施設を背景に経営者とアドバイザーが資料を確認している様子を表現したアイキャッチ画像
    群馬の物流システム・WMS開発会社M&Aで評価されるポイント|在庫精度・ハンディ運用・EDI連携を整理する会社譲渡準備
    2026年7月6日

© IT M&A総合センター.

目次